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箱いっぱいの

2月の雑記のテーマは「アート本」です。

私が図書館蔵書にいた頃のことです。
ある図書館からデータ作成の依頼があり、送られてきた段ボールを開けると、箱いっぱいに展覧会や美術展の図録が入っていました。
都内の美術館・博物館で発行された分厚くて重たい、いかにもな図録や、その一館でしか開催されなかったであろう小規模な展覧会のシンプルな冊子など。図録をこんなにまとめて見るのは初めてだったので、箱から取り出しつつ、この展覧会見に行きたかったな、とか、この作家さんの器はやっぱり素敵だなぁ、などと感心していたのですが
いざデータ作成となると...苦戦しました。
洒落ているつくりの図録は、オシャレすぎてどの文言をタイトルにすればよいのか迷うし、会期・会場の注記をしたいのに探せなかったり。また、一般の書店で販売されることを前提としていない図録もあり、発行元が情報源に書かれていなかったり、値段がわからなかったり。
図録データ作成初心者の私には悩むことがらが多く、とにかく本をひっくり返してあちこちから眺めてみては、いつもよりも時間をかけて作成したのを思い出します。
今でもミュージアムショップで図録を手に取った時は、さりげなく表・裏を見てタイトルを確認したり、奥付はどこかなーと、ついつい探してしまいます。

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