旅の目的の一つに足してみる
本日は「週刊新刊全点案内」2397号の発行日です。
掲載件数は1163件でした。
*こんな本がありました*
「文学館を旅する 全国の作家・作品ゆかりの地をめぐる」
今村信隆(監修)
イカロス出版(2025.3)
文学館。どこかひっそりとしたイメージがあります。昔の図書館みたいに、静寂を求められるというか。その落ち着きと、旅に出かけたときの高揚感の組み合わせが意外な気がして気になった本でした。
この本では、全国にある文学館の中から62の施設を紹介しています。タイトルに「旅する」とあるように、施設の基本情報(住所、連絡先、開館時間、休館日)に加えてアクセスも記載。地域ごとにエリア分けしてあり、各エリアに旅のモデルコースなども設定されています。
作家や作品ゆかりの地で、そこでしか出会えないものに出会える場所、たとえば自筆の原稿、遺愛の品々、創作のために集められた資料群など。作家の人間味に触れ、さらには生み出された「言葉」とゆったり過ごすことができる。それが文学館なのだと、この本にはありました。
なるほど、日常から離れた時間を過ごすために、それらを訪れてみるのもいい旅になりそうです。