シンボル
本日は「週刊新刊全点案内」2407号の発行日です。
掲載件数は955件でした。
*こんな本がありました*
「美術のシンボル事典 世界の名画を読み解くための48の手がかり」
マシュー・ウィルソン(著)北本聖月(訳)
翔泳社(2025.5)
絵画を中心とした美術作品を理解する手がかりとなる48のシンボルを、実際の作品とともに紹介・解説している本です。
「権力を表すシンボル」「信仰を表すシンボル」という章立てがされ、それぞれの章の下に、該当するシンボルが一つずつ取り上げられています。
「不穏さをまとうシンボル」の章には、鏡、髑髏、フクロウ...
「希望を表すシンボル」の章には、噴水、向日葵、真珠...
「それはそうだよね」と思うものもあれば、「へぇ。それがこのカテゴリー?」と思うような意外なものもありました。
同じシンボルでも地域や時代によって意味も変わってくるということで、各シンボルの軌跡や由来、歴史への影響などについても詳しく解説されています。
頭でっかちの私の場合、知識を得てしまったら「意味」にばかり注目してしまうことが目に見えており、知ってしまったが最後、二度と自分の好みや感性で見ることができなくなるのではないか、という不安はあるのですが...。それでもやはり知っていた方が、世界がぐっと深く楽しくなりそうです。