深遠への招待
本日は「週刊新刊全点案内」2408号の発行日です。
掲載件数は914件でした。
今月の表紙はこちら。
鬱陶しい、ジメジメの雨の日々。
けれど
「雨だって時に、楽しいじゃないか・・・!?」
そんな梅雨時のイメージです。
(Juri)
*こんな本がありました*
天文学者が1を知ると、宇宙は10の謎を投げかけてくる
田中雅臣(編著)
河出書房新社(2025.5)
誰もがきっと宇宙のはじまりとか、ブラックホールの正体とか、この広い宇宙の中に地球と似た星はないのかとか、夢想したことがあると思います。
目に見えないものが存在する、という理を地で行く天文学は、難しそうだけど自分たちが日々暮らす物理法則とは異なる世界で知りたいという気持ちが勝ります。
この本は各章が独立していて、文章も読みやすく入りやすいですが、専門的なテーマでそれぞれまとめられていて、宇宙の深遠を覗き見ることができます。
ひと昔前に比べると膨大な時間が必要とされた分析の演算処理も、加速度的に発展したテクノロジーによって要する時間はずいぶんと短縮され事象が観測可能な時代に移行してきています。
発見された事実がさらなる謎につながっていく。未知への探求心の扉をひらくきっかけとなってくれそうです。