いろんなルールがあるものだ~新設件名のお知らせ2025年7月分~
明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
7月には5件の件名を新設しましたが、そのどれもが法律名でした。ここのところ、新設される件名に法律名が多いなぁと感じているのですが、それだけ多くのルールが世の中に存在して、それを解説する本が出版されているということですね。
件名として新設された法律名は、まず、「LPS法」と「LLP法」。なんにも知識のない私は、なんかガスに関する法律?と思ってしまいましたが、全く違いました。(LPガスは関係なかった!)略称を件名標目としていますが、正式名称は「LPS法」=「投資事業有限責任組合契約に関する法律」、「LLP法」=「有限責任事業組合契約に関する法律」だそうです。正式名称は、件名の参照形として作成しています。
それから、「CCS事業法」。これは、「二酸化炭素の貯留事業に関する法律」が正式名称です。環境に関する法律の解説書も、よく見かける気がします。
残りの2つが、「公有水面埋立法」と「早期事業再生法」。漢字の法律名は、読んで内容が把握しやすいです。「早期事業再生法」は正式名称が長くて、「円滑な事業再生を図るための事業者の金融機関等に対する債務の調整の手続等に関する法律」だそうです。もう、法律名が内容説明しちゃっていますね。
新しく法律として制定されたからこのタイミングで件名として新設されるものばかりではなく、例えば「公有水面埋立法」は大正10年制定と、随分と歴史のある法律です。改めてこのタイミングでその研究書が出て、新設に至りました。
世の中にどれだけの法律が存在しているのかわかりませんが、件名標目になった法律を眺めながら、こんな法律もあるんだ...と気づかされる日々です。