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善兵衛ランドへの道

9月の雑記テーマは「星」です。

9月8日は未明から明け方にかけて皆既月食でしたね。残念なことに、わたしはすっかり忘れて寝ていました...


いま「星」と問われれば、思い浮かべるのは「岩橋善兵衛」。
岩橋善兵衛をご存じでしょうか?
岩橋善兵衛は江戸時代に天体望遠鏡を作った人物です。
天体望遠鏡は西洋からの輸入物とばかり思っていたので驚きました。

知ったきっかけは、
TRC MARC作成の過程で、個人件名として出現したことです。
個人名典拠ファイルを作成するため、10種類以上の人名辞典を調べると、辞典により「岩橋善兵衛」「岩橋嘉孝」と掲載されている名前が異なりました。通称と本名の関係のようです。慎重に検討し、統一形は「岩橋善兵衛」、参照形に「岩橋嘉孝」を作成しました。

その後、
これはデータ部研修用によいのでは?と気づきました。人名辞典での調査結果や(掲載辞典がたくさんある、名前がほどよく割れている)、統一形を決定する過程が研修用としてちょうどいい! そこで今年度の新卒社員のデータ部典拠研修に「岩橋善兵衛」を使用しました。

そして善兵衛はまだ続き、
趣味の演芸情報をチェックしていると、なんと「岩橋善兵衛伝」という講談の読み物があることを発見。運よく配信が聴けました。2024年に貝塚出身の講談師さんにより創作され、貝塚市のコスモスシアターにて初口演。そう、岩橋善兵衛は貝塚の人。貝塚市には「善兵衛ランド」なる施設がある! 郷土でも善兵衛の名で親しまれているのですね、典拠ファイルの統一形と一致していてホッとしました。

さらに、
開催中の大阪・関西万博で、現存する岩橋善兵衛の天体望遠鏡が展示されたとの記事を見ました。オランダパビリオンで数日間のみの展示だったようですが、ご覧になられた方いらっしゃいますでしょうか?

日々の仕事から、あれよあれよと繋がって、自分の中で盛り上がりを見せつつある岩橋善兵衛。もう善兵衛ランドへ行くしかないのでは?とさえ思いはじめています。

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