バイトで学んだこと
勤労感謝の日がある11月。雑記のテーマは「バイトをした話」です。
人生の後悔の1つに、学生時代にもっと色々なバイトをしてみればよかった、というものがあります。
実際にやってみて見えるものはたくさんあると思うので、色々な職種を経験してみたかったです。(学校経由で紹介されていた年末年始の巫女さんのアルバイト(助勤)はやっぱりやっておけばよかったなぁ。)
私が実際に経験したアルバイトは1つだけ、駅ビルに入っているお惣菜屋さんでした。パックされたものと量り売りのものを売っているタイプのお店です。(「200gください」「205gよろしいでしょうか?」というあれです。)
週に1~2回ほどしか入れていなかったのですが、それでも覚えてしまうお客様はもちろんいらして、特に「200gピッタリじゃないとダメ(199gも201gもNG)」「常に特定の商品を交通系ICで購入、お箸一膳要」という方は、だいぶ経つ今も、お顔もお声も思い出せます。
前者の方については何も言わずにピッタリご用意していましたが、
後者の方については、ずっと迷っていました。
わかっているのだから言われる前にお箸をご用意すべき?「交通系ICですよね?」とこちらから言うべき?それとも覚えられている方が嫌?いつもはそうだけど"今日は違う"可能性は?と、店員スマイルの奥でぐるぐる。
結局、毎回素知らぬ顔で「お箸お付けしますか?」と伺ってました。
一緒に入った別の子がお支払い方法まで完全に先回りしているのを目にし「やはりあちらが正しい?」とも思ったものの、私は最後までどなたに対しても「基本的には先回りしない」スタイルを貫きました。融通が利かない、愛が無い。
同じお店で3年半働きましたが、その間に接客の才能が開花するということも無く。
最終的に「自分、接客向いてないなー」という結論に至った私は、結果、今こうして、日々無表情で本とPCと向き合っています。