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2026年2月 5日

その名も「グレイマン」

柚木麻子の「BUTTER」や、王谷晶の「ババヤガの夜」など、日本のエンタメ小説がいま、世界で評価されています。
そこで、今月の雑記のテーマは「おすすめのエンタメ小説」。
エンタメ小説の定義って何?と問われると難しいですが、読んで面白ければそれでいい!ということで、わたしがオススメするのはアメリカ発のアクション小説。


「暗殺者グレイマン」(ハヤカワ文庫 NV)
マーク・グリーニー(著)伏見威蕃(訳)
早川書房(2022.7)


外見に際立った特徴がなく、どこにいてもすぐにその場に馴染んで、存在感をなくせるという特技があるため、伝説的に「グレイマン」と呼ばれている暗殺者が主人公。シリーズがすでに14作出版されています。
自分なりの倫理があり、悪事を働く裏社会の要人や国際紛争の火種になりそうな政治家だけを狙って、容赦なく暗殺していくのですが、そのせいでCIAやらロシアのマフィアやら南米の麻薬王やらに命を狙われて、常に逃亡の日々。とにかく、これでもかこれでもかというアクションの連続です。
アクション系というのは映画では映えるのですが、小説だとジャンルとしてやや弱いようで、この作品も映画化はされたものの原作の認知度が今ひとつなので、ぜひこの機会に読んでみていただきたいです。
最初は孤独に戦う一匹狼だったのが、シリーズを重ねるごとに仲間が増えてきて、チームで共闘する場面も多くなりました。とはいえ、やはりわたしが好きなのは、絶体絶命のピンチを自分一人の技量だけでギリギリ切り抜けるその姿。暗殺者というといかついイメージですが、外見が地味で声がすごく優しいという設定もしびれます。
シリーズ最新作の「暗殺者の奪還」が未読なので、これから読むのが楽しみです!

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