~ MARC概論 第3回 ~
さて、MARC概論の3日目です。
「MARCとは何かはわかったけど、私の生活と何か関係があるの?」という疑問をもたれた方もいらっしゃるのでは? それがあるのです。しかも意外と身近なところで…。
突然ですが、図書館にいって本を探そうと思ったら、どうしますか?
「あの作家の2年くらい前に出たあの本、なんてタイトルだっけ?」
「憲法改正論議が熱いみたいだけど、簡単に勉強できる本はないかしら」
「借りたい本ははっきりしているけど、どこにあるのかわからない…」
こんな風に、大きな書架の前で途方にくれたことはありませんか?
ここで、もっとも手軽な解決策をおさらいしましょう。
とりあえず検索機に近づく→うろ覚えの情報をいくつか入力→検索結果が出る→詳細を確認して棚へ→目指す本に到達! …ですね。
実は、ここで検索機に現われた検索結果こそ、私たちが毎日せっせと作っているMARCなのです。
予め本の詳細なプロフィールをデータベース化しておくことで、断片的な情報しか持っていない人でも、目指す本を見つけることができるのです。
「なんだ、あの画面にでてくるヤツのことか!」と思ったあなた。そうなんです、あなたも既にMARCとおなじみだったのです。
注)ただし、各図書館によって使用しているシステムが違うため、必ずしも私たちが作っているMARCの内容全てが見られるわけではありません。また、見え方も図書館によって違います。
図書館において、膨大な蔵書の中から目的の本を探し出すには、「どんな内容の本がどこにあるのか」がすぐにわかるような、整備された蔵書目録が不可欠です。
かつては、手書きのカードが入った引き出しがズラリとならんでいて、1枚1枚めくって本を探したものでした。
これがデータベース化されてMARCとなったことで、より多彩な検索が効率的かつ正確におこなえるようになったのです。
少し難しめのお話になってしまいました。
MARCというものの輪郭が、うっすらとでも見えてきましたか?
(まだムリか…)
MARC概論の次回は、私たちが作成しているTRC MARCについてお話します。
掲載は来週なかばの予定。
どうぞお楽しみに!