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戦争柄の着物たち

本日、「週刊新刊全点案内」1528号を発行しました。
掲載件数は 1321点です。

* こんな本がありました *

今週、ちょっと驚いた本はこちら。

戦車、爆弾三勇士、童子が日の丸を振る図…などなどが描かれた「着物」を調査した資料集。まえがきによると、著者の方は戦争柄の端切れとの偶然の出会いから調査を開始し、先行研究もない中、手探りで着物を収集・分析されたようです。

本の内容は、着物に描かれた図柄の解読(軍艦など細かい機種まで判別できるらしい)が中心ですが、素人がぱっと見て驚くのは、着物のデザインの大胆さとモダンさ。着物一枚をまるごとキャンバスにして、戦車や旭日旗がばーんと描かれているのは強烈なインパクト。日の丸や赤い花を織り込んだ絣にかかった手間はいかほどか。時代の熱気が伝わってきます。
こんな着物が続々と作られ、子どもや女性が纏っていた時代…教科書も読んだし映画やドラマにもよく登場するし、それなりには知っているつもりでいた戦前・戦中の、全く知らなかった一面を垣間見た一冊でした。

展覧会も開かれたようです。

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