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古い本とはいっても色々

~図書館蔵書案内 vol.2~

こんにちは、図書館蔵書 小松です。

前回ご紹介したように、図書館蔵書では新刊目録とはちがって古い本のMARCも作成しています。
古い本とひとことでいうと、人によって想像するものが違うと思いますが、TRCの基準としては・・・。

■4か月前に発行された本はすでに古い・・・

意外に思われるかもしれませんが、刊行してから4か月以上たった本(今は7月だから2007年3月以前刊行の図書ですね。)はいわゆる「古い本」として、新刊見本として入荷した本でもほぼ図書館蔵書で扱われます。その理由は新刊案内に掲載して注文を頂いても、確実に集品してお届けできる可能性が低くなってしまうから。

でも、新刊案内の情報以外から注文を頂いた時や、図書館が必要とする時のためにデータがなくては困ります。そんな理由で「古い本」のMARCも作成しています。

ちなみにそれとは反対に、図書館からお預かりした本でも、刊行されて3か月以内の本は新刊案内に掲載しています。できる限りたくさんの情報を図書館に提供して、その中から本を選んでいただきたい。そんなデータ部全体の気持ちです。

■文句なく古いものも・・・

図書館蔵書で扱う本は、明治以降のものに限られます。江戸時代以前の版本や写本を扱うことを考えれば新しいのですが・・・。想像よりも古色蒼然。和装、巻子もそれほど珍しくありません。現在棚にある本から少しだけご紹介。(写真は本文は普通の印刷ですが、和紙で和装)
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形態はともかく、お預かりした時点で脆くなっているものも多いのです。ボロボロと端から崩れそうな冊子、綴じの緩んだ和綴、ちょっとでもすれると手や服に痕がついてしまう古い革装などなど。触れずにデータを作成するわけにはいかないので気が抜けません。細かいものや、壊れそうなものは封筒に入れたり、紙で包んだり。
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時には、うっすら埃におおわれていたり、いろいろと挟まっている本も。図書館蔵書で今でも語り草なのは、ヤモリ(乾いていたそうです)がはさまっていたことがあったのだとか。小松が入社してからはそこまで凄いことは・・・ないですね。

他のグループと同様、仕事中に本の内容を読みこむチャンスはありませんが、時代の変遷を感じさせる本が多いのが図書館蔵書の本の特徴のひとつです。ここでは長くなりすぎるので、一冊一冊ご紹介できませんが、このブログでもぼちぼちご紹介できる機会があるかと思います。

次回は「非流通本」。わたしたちが扱っている「新しいのに本屋さんで売っていない本」についてご紹介する予定です。

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