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文学全集の思い出

先月いよいよ刊行開始となった、河出書房の「世界文学全集」。宣伝もにぎやかなので、ご覧になった方も多いのでは?


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池澤 夏樹個人編集
ケルアック著
青山 南訳
河出書房新社 (2007.11)



「揃って本棚に並んだらさぞ美しかろう」という鮮やかな色のカバーといい、「そう来るか」という著者・訳者のラインナップといい、かなり個性的。子どもの頃わが家にあった、いかにもな文学全集とはずいぶんイメージが違うものだなあと感心しました。

押入れの奥の暗がりにひっそりと蹲っていた、あのカビくさい本たち…。
たまには読んでみようかと引っ張り出しても、「ちょっ、あまっこめ」などという言葉遣いに皮膚感覚でついてゆけず、すぐ挫折…。
「何とかビッチ」「何とかスキー」の洪水の中に、「セコビッチ」「ドワルスキー」を一向に見出せない不可解…。
でも、大人になった今なら、あの時の困難を克服できるかも! (少なくとも不可解の方は解決済だし)

データ部にやってきた、おしゃれな「世界文学全集」を手に、再チャレンジを誓ったことでした。

…と思っていたら、そんな私に朗報(?)が!
「超名作だが読み通せない」ことでは定評のあるこちら↓に、なんと、まんがバージョンが誕生。しかも本家フランス産。これなら、今度こそいけるかも?

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マルセル・プルースト作
ステファヌ・ウエ翻案・画
中条 省平訳・解説
白夜書房 (2007.11)


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