2008年がはじまって早1ヶ月。
新年の抱負を胸に、みなさま新たな気持ちで過ごされたことと思います。
TRC・データ部にとっても、例年になく新鮮な気持ちで過ごした月でした。
というのは…
今年からはMARC作成に ICタグ を使うのだ!
という「ICプロジェクト」なるものが、
2008年1月 季節とはうらはらに熱いスタートを切ったからです。
今日からの3日間は、このICプロジェクトについて報告させていただきます。
よろしくお願いいたします。
定期券がICカードになったり、新しい図書館に自動貸出機が設置されたり、
最近なにかと話題のICタグですが、そもそも「なんなんだキミは?」
ということで、第1日目の今日は、ICタグの仕組み について説明したいと思います。
図書館で使われているICタグであれば、
表はこんな風に、ただのバーコードラベルのようなさり気ない顔をしていると思います↓
しかし、裏の顔はこちら↓
こちらに注目です。
特に左上の 黒ポチ!
これがICチップ、集積回路ですね。
そして、ラベルの周囲をぐるりと取り囲む銅色の線、これが アンテナ です。
(アンテナって、屋根の上や携帯電話の画面にあるものだけではなかったんですねぇ…)
こんな裏の顔を持ったICタグ。これを使って一体何をするつもりなのか?
実はICタグには 相棒 がいるのです。
それが リーダ/ライタ 。
今回、データ部で採用させていただいたのは、
タカヤ株式会社さんのTR3-LD003C-L↓
リーダ/ライタにもアンテナが必要です。そのアンテナはこんな形(板状です)↓
リーダ/ライタはコンピュータとつないでおきます。
さあ、役者は揃いました。
まず、リーダ/ライタがアンテナを通して電波を 発信 します。
すると、ICタグがその電波を キャッチ!
タグについている黒ポチ(ICチップ)に電流が流れ、
今度はICタグが電波を発信!
リーダ/ライタのアンテナが キャッチ!
めでたく、リーダ/ライタとICタグの間で 電波の交信 が成功しました。
(拍手)
しかし、電波の交信って一体なにを交信しているのでしょうか?
実は、ICタグの中には 情報 を記録することができます。
その容量は種類によって違いますが、約数十バイト~数キロバイト。
この情報をリーダ/ライタに送信しているのです。
リーダ/ライタはコンピュータとつないであるので、
ICタグの情報をコンピュータ上に表示することができるというわけです。
リーダ/ライタとの交信は、同時に複数のICタグで可能です。
また、機械の種類にもよりますが、離れていても交信OK。
データ部で使用しているものは、だいたい40cmくらい離しておいても
交信しちゃってます。
電池を内蔵しているわけでもないのに電流を流すことができ、
情報も記録できる、しかも丈夫でなかなか壊れないICタグ。
できるやつ です。
けれど、データ部でMARC作成に使用しているのは、
取次会社からお借りしている見本です。
その見本にICタグを直接貼るわけにはいきませんので、
ちょっと変身させてみました。
ICタグはどんな姿になったのか?
その模様は明日ご報告します。