さて、昨日その正体を明かしたICタグ。
データ部ではどのような姿で使われているのでしょうか?
このICタグ、データ部にやってくる見本 1冊1冊すべて に挟まれます。
そしてその見本の情報をしっかり握って、データ部内をめぐるMARC完成までの長旅の間、見本のお供をするのです。
ICタグには、過酷な旅に耐えられるよう、そしてMARC作成の作業をするデータ部のメンバーが少しでも ラク になるよう、
ちょっとした工夫がなされました。
ICタグそのものの大きさは 3.5cm×5.5cm 程度。
かなり小さなカラダです。
これをそのまま見本に挟んでしまうと行方不明になってしまう恐れがあります。
また、1つのMARCが完成するとICタグの情報を一旦リセットしてまた次の旅にでかけるため、耐久性が必要になります。
そこで、文庫本よりちょっと小さいくらいのうすいプラスチックシートを用意し、これにシール状になっているICタグを貼り付けました。
(貼り付ける作業はデータ部のメンバーみずからが行いました。
その数なんと 8000枚!)
ICを導入する前は、
MARC作成に必要な情報を印刷した紙を挟んでいました。
再利用できるICタグシートを使うようになったことで、紙がいらなくなり、
省資源化 も実現できました!
このICタグシート、写真をよく見ると…切り込みが入っています。
見本からタグが抜け落ちて迷子にならないように、という小さな工夫です。
たかが切り込み…なんて言ってはいけません。
データ部のメンバーが何度も何度も試行錯誤を重ね、見本のページを傷めず、かつしっかり挟めるもの、を決定したのです。
現在データ部のフロアには7色のタグが色鮮やかに使われています。
通常の新刊書のMARC作成に使用されているのは、
白・青・緑・黄色・赤
の5色です。
データ部のゴレンジャー(歳がバレる)!
見本の入荷日の曜日によって色が決まっています。
早く来た見本は早くMARCを完成させて送り出してあげようね、という作業の優先順を考えてのことです。
この鮮やかな色のタグが挟まれた本が色ごとに棚に積まれると
見た目にもキレイで…
あとどれだけ仕事をしなくてはいけないかが一目でわかってしまいます(涙)。
では明日は、実際にどんな風に使われているのか、ICの活躍ぶりを見ていただこうと思います。