ICプロジェクトのご紹介も3日目となりました。
本日はICがどのように役立っているのかというお話です。
見本をアンテナの上に置くと、アンテナがICを読み取ってMARCの一覧を表示します。
これまでは、作業する際にMARCを1件ずつ検索していたのですが、その必要はなし。自分が何冊持っているかもすぐわかるようになりました。
あら、9冊も持ってきちゃった…↓
さて一方、ICを読み取ると同時に、データ上にはアンテナの位置情報が記録され、見本の現在位置(ロケーション)として画面上で確認できるようになります。
上の画面でロケーションは「新刊 TRC太郎」となっていますね。
これは、「新刊目録」部署の「TRC太郎」さんのアンテナに本を載せた…つまり、「TRC太郎さんが今この本を持っている」ということを表しています。
また、個人のアンテナでなく、書棚型アンテナを入れたIC対応の棚に見本を置いた場合は、棚の段ごとにつけた番号をロケーションとして表示します。
こちらが書棚型アンテナを入れた棚に見本を並べたところ。水色のしきりがアンテナになってます。
「2-2L」というのが棚の番号=ロケーションです。
書棚型アンテナはセントラルエンジニアリング社製です。
実は、既にデータ部にあった棚に合わせてアンテナのサイズを調整してくださいました。
棚にアンテナがピッタリ収まった様子は壮観。感謝です。
話は戻ってこのロケーション。
「ちょっと確認したいことがあるんだけど、あの本は今どこ?」
そんな、自分の手許にない見本を探す場合に大活躍。
これまでは、フロアのあちこちに散らばった見本の中から目当ての本を探し出すのは結構大変な作業で、時間もかかりました。
しかし今は、画面の表示を見れば一目瞭然。
見本を探すのが格段に楽になりました。
じゃ、本を探す手間を省くためにICを入れたの? …いいえ、それだけではありません。
実はこのプロジェクト、まだ継続中なのです。
MARC作成作業につれて、入荷した見本はデータ部内の各部署をリレーのバトンよろしく受け渡されていきます。
ですが、入荷冊数の多少によって、見本が次の作業に流れずに棚に溜まっていることがあります。
これはもったいない!
作業待ちの見本をうまく利用することができれば、もっと柔軟に作業が進められるのでは?
見本がいまどこにあるのか簡単にわかれば活用できるよね?
それが出発点でした。
そう、ICタグの導入は第一歩。より効率的なMARC作成をめざして検討は続きます。
次回からは実際の作業に即して、より詳しくICタグの活躍をお目にかけます。