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日から月へ

本日は「週刊新刊全点案内」1584号の発行日です。
掲載件数は1375件でした。

*こんな本がありました*

漱石の弟子で芥川の友人。もうひとつヒントで「鉄道好き」
「クイズこれ誰だ」の答えはこちら↓

「内田百間 イヤダカラ、イヤダの流儀」
(別冊太陽)

平凡社(2008.9)

我が心の師、百閒先生です。文章の美しさと、創りものではないナチュラルな怖さに、初めて読んだときからすっかり虜に。「サラサーテの盤」や「冥途」あたりが有名ですが、個人的には「東京日記」がイチオシ。あの不気味さがたまりません。

さて、今回紹介するこちらの本は、まるまる一冊百閒先生特集。「阿房列車」の道程の写真を見ながら「ヒマラヤ山系はこんな顔してたのか」と思い、「日没閉門」の実物の札を見てニヤニヤし、ノラを探すチラシでグッと涙を堪える...。ビジュアル構成なので、見ているだけでも楽しい! 百「閒」の「門」の中が「日」から「月」へと変わったことの考察など、「ほぉ~」っと思わせる記事も多々。

このビジュアルブックで楽しんだら、小説もおすすめです。
9月に入っても暑くて寝苦しい夜、百閒先生の小説を読めば背筋がゾーっとして涼しくなるかもしれません...。

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