本日発行の『週刊新刊全点案内』の巻頭に掲載している「新設件名標目のお知らせ」記事。ご覧いただいてますでしょうか。
掲載するのは月初めの号のみですので、お見逃しなく。
ところで、TRC MARCの件名標目は、基本件名標目表(BSH)第4版を基本にしていますが、新しい概念などでBSHに件名標目が存在しない場合は、国立国会図書館件名標目表(NDLSH)や辞書類からBSHの体系にあわせた形で件名標目を新設しています。
上記の「新設件名標目のお知らせ」では、これらTRC MARCで前月1ヶ月間に新たに採用した件名標目を「新設件名標目」としてご紹介しています。
ちなみに11月は22件の件名を新設。
なかでも、新しい概念として注目したいのが、「事業継続管理」(BCM:Business Continuity Management)です。NDLSHから新設しました。
これはリスクマネジメントの一種であり、「組織が事業を継続して行うために、自然災害や事故などの発生・被害を想定し、リスクを分散・低減するマネジメント手法」のことです。
テロ、金融恐慌、国際紛争など、何がおこるかわからない現代。企業も、さまざまな影響により、存続の危機にさらされる可能性があります。
そのとき、事業をいかにして継続・復旧させるかなど、事前にあらゆる方面から対策を講じておくことが求められているのです。
欧米に比べ、「事業継続管理」に関しては、まだまだ取り組みが遅れているといわれている日本ですが、今後ますます重要になってくるテーマだと思います。
この件名を主題にした本の刊行も増えていくのではないでしょうか。