大雪も過ぎて紅葉も残り少なくなった町で、植木屋さんが庭木の手入れをする姿を見ると年の瀬も近いと感じる頃になりました。季節の変わり目ごとに天気予報などで登場する二十四節季という言葉は旧暦のものですが、よく季節感を表しているなと感じます。
天気に関しては、昔(現役をご存知の方は少数派?)NHKの天気予報をされていた倉嶋厚さんという方の天気にまつわる話が好きで、二十四節季についてのいろいろ興味深い話も聞いた覚えがあります。
この方の著書に「やまない雨はない」というタイトルの本があります。奥様を癌で亡くされたことに発する長い長いご自分のうつ病体験をつづったもので、自殺まで考えるほど壊れかかったところから回復していくまでの闘いが描かれています。
「やまない雨はない」というタイトルは、いかにも元気象予報官だった著者にピッタリの言葉ですが、現在の不安な世相から、何時か雨が上がり陽が差すような好転の時が来るのだという期待を願う言葉でもあるようで、来年はそんな年になって欲しいと願っているのですが。