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本の虫

こんにちは。図書館蔵書小松です。
2月も半ばに入ろうとしていますが、ほんとうに寒いですね~。

いつもこのブログでご紹介する本は新刊目録のピカピカの本ばかりですが、
図書館蔵書ではこんな本も、お預かりしてMARCを作成しています。

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どんな虫(ネズミ?)が食べているのでしょうか?シャクシャクと食べる音が聞こえてきそうな、食べっぷりですね。
そして、ご安心を、もちろんもう虫は中にはいません。

和装本(というより本体が和紙製の本)は、洋装本と比べるとおいしいらしく、虫に喰われている率が格段に高いです。ですが、その事をのぞけば年月がたってもボロボロにも、汚くもならずしっかりしています。図書館蔵書では、明治以降に発行された本のMARCを作成してますが、明治の本の中に江戸時代の中ごろに刊行された本がそ知らぬ顔で混じっていたこともありました。

それに対して、新しいのに存外ボロボロになっているケースが多いのが、ご想像通りかもしれませんが、戦中戦後の本、物資の不足から紙の質をうんと落として出版していたのでしょう。ページをめくるそばから、細かい紙の破片や埃が、机の上にぱらぱらと落ちます。

乾燥するこの季節、ボロボロになった本のほこりを吸い込むのは、なかなかつらいもの。
防ぐなら、いま流行しているインフルエンザと同様にマスクが必要ですね。

読んでくださっているみなさまも、外出中(勤務中?)のマスク、外出後(勤務後?)のうがい、手洗いに気をつけて、健康にお過ごしください。

コメント (2)

通りすがり:

はじめまして。いつも楽しみに見ています。
本の劣化というと、酸性紙の影響はどうなんでしょうか?(和紙は基本的には中性らしいので、それと関係あるかと思い質問しました)。
アメリカなどに比べて、日本の図書館では、蔵書の脱酸などの対策があまり進んでいないと聞いたこともありますが、現状ではどうなっているんでしょうか?
最近の本は中性紙の割合が高いとも聞いていますが、雑誌や新聞は、まだ酸性紙を使っていると聞きます。出来ればそれについても教えてください。
それにしても、プロの方は大変ですね。くれぐれもお体大切になさってください。

図書館蔵書 小松:

通りすがりさん、コメントと励ましのお言葉ありがとうございます。

ご指摘の通り、古い洋装本が脆いのは酸性紙の問題のようです。私たちデータ部員は出来上がった本を触るのが主なもので、上の記事のように漠然と感じることはあっても、細かいところはなかなか。

そこで、ご参考になりそうなHPを探してみました。

DNP年史センター 企業アーカイブ支援サイトねんりん
デュアルシーブ・ラボ
http://www.dnp.co.jp/nenshi/nenrin/lab/an.html

とてもわかりやすくまとめてあります。

これからも、データ部ログをよろしくお願いいたします。

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