こんにちは、典拠の田辺です。
秋も深まってきたところで、今日は「天皇」のお話を少し。といっても、典拠ファイルでの話なので、気楽にどうぞ。
2009年11月12日は天皇即位20周年の日で、この日を臨時の祝日にしようという法案があったのに、廃案になってしまったそうです。祝日が、たとえ今年1回限りとはいえ増えたらうれしかったのですが。
今から20年前、今上天皇が即位された時に、私たち典拠班は典拠ファイルを以下のように訂正しました。
天皇→昭和天皇
皇后→皇太后→(2000年7月以降)香淳皇后
皇太子→天皇
皇太子妃→皇后
たとえば「皇太子明仁親王御結婚記念アルバム」(毎日新聞社 1959年刊)では、MARC作成時の個人件名が
650B(個人件名)1:皇太子
650B(個人件名)2:皇太子妃
だったのですが、訂正された現在では
650B(個人件名)1:天皇
650B(個人件名)2:皇后
となっています。
つまり、個人件名“天皇”で検索すると、常に“今上天皇”が検索できるようになっているのでした。誰も気が付かないですよね・・・。