先月につづいて分類/件名のおはなし、今回はNDC(日本十進分類法)の6類を。
6類は「産業」。産業ったって広いよなあ、と思うとおり、農林水それぞれのほか、商業、運輸、通信とありとあらゆるものが詰まっています。そしてちょっと覗きこんでみると「62:園芸」「64:畜産業」の間には「63:蚕糸業」が…。絹がいかに日本の産業の根幹をなしてきたかがわかるというものです。
少し意外なところではビジネスレターの書き方など、仕事上のやりとりをするための本が670.9のあたり。日本語や英語はもちろんのこと、中国語、スペイン語、アラビア語、ロシア語と各国語が勢ぞろい。出版年とあわせてみると、時代によって求められる言語に移り変わりがあるのも見てとれます。
図書館の蔵書構成でみるとちょっと少なめかもしれない6類。逆に、度量衡や切手、アナウンサーなどありとあらゆる時代と物がひとめで見てとれるかも。
時にはちょっと離れたところから書架を眺めてみるのはいかがでしょうか。