今日は「週刊新刊全点案内」1645号の発行日です。
掲載件数はちょうど1300点でした。
*こんな本がありました*
いまや、多重債務者救済対策のための全国のモデルケースとなっている奄美市役所。
その市民生活係として20年以上多重債務者救済対策を進めて来た、「スーパー相談員」である著者の経験がつづられた本です。
「借金問題が解決したら、これから生活していけますか?」
著者は相談者に必ずこう尋ねるそうです。
借金を解決しても、再び生活苦に陥るようになっては真の解決とはいえません。
「奄美方式」の特徴のひとつとして、行政間、また専門家と速やかに連携し、返済の相談、問題の解決をすすめるとともに、就労の相談や生活保護申請の受付を行うなど、債務者の生活再生まで視野に入れて対応しているということがあります。
中には自殺を考えていた相談者もいたそうですが、一人ひとり親身に相談にのり、自殺を思いとどまらせ、多重債務と生活の問題を解決していく…。ライフワークとして多重債務者の救済に力を注いできた著者の信念がうかがえます。
仕事への熱い想いが感じられる本を、もう一冊ご紹介。
著者は(株)みやじ豚を起業するほか、NPO法人農家のこせがれネットワークなど、若手農家として様々な活動を積極的に展開しています。 今年の春に開講し、出勤前に通うことで話題となった「丸の内朝大学」では、農業クラスの講師も務めたようです。