11日に恒例の「今年の漢字」が発表されましたね。「新」だそうです。
さて、件名の場合はどうでしょう。
今年新設した件名で、世相を表すようなものはあったっけ?
分類部署内で見直してみましたが、とてもひとつには決められませんでした。
そこで、メンバーが個人的に気になった件名、ということでいくつかご紹介します。
一番、意見が多かったのが「プライベートブランド」。消費者の低価格志向が強まる中、価格が安いPBの人気が急上昇しました。ジーンズの低価格競争は連日のようにニュースで流れていたような…。
「中食産業」もブームだったかも。外食はお金がかかるし、かといって作るのは面倒だし、やっぱり美味しいもの食べたいし…。そういうとき中食は便利です。ちなみにもうすぐクリスマスですが、今年は外でケーキや洋風惣菜を買いこんで巣ごもり系でという人も多いのでは。
コンピュータ関係でいえば、「クラウドコンピューティング」。専門用語かと思ったら、すっかりメジャーになりました。
医学分野で注目したのは、「幹細胞」「ES細胞」「IPS細胞」。後者ふたつは万能細胞として話題になりました。さらなる幹細胞研究・再生医療の進展が期待されています。
環境系の件名も毎年必ず新設されています。今年は、「クリーン開発メカニズム」や「カーボンオフセット」など。COP15でも、温暖化対策としてクリーン開発メカニズムや森林保全による温室効果ガス削減等が討議されていますが、途上国の反対もあり難航しているようですね。
そしてやはり、金融や経済の影響は大きかったです。「政府系ファンド」も今年初めに件名新設したときは勢いがありましたが、いまやドバイが大変なことに…。日本版は結局作られるのでしょうか?
それにしても今年は昨年に続き、件名「金融恐慌」「貧困」等々を付与するような、不況にまつわるテーマの本が多く、分類件名作業をしていて、ついため息が。
新設も含め、来年こそはココロあたたまる、明るいイメージの件名に多く出会いたいものです。