こんにちは。データ部 新刊目録 大谷です。
月末にお届けしている「MARCや検索のはなし」。
今回は、ちょこっとした調べもののヒントです。
図書中に、資料として使えそうな年表があると「注記」という項目に入力しています。
ここに注目すれば、例えば、作家の出身地やゆかりの土地はどこだったか?…○○が始まったのはいつ頃だっけ?…ちょっと知りたいのよ、という場合に手っ取り早く調べられて便利です。
年表の記載は、目録規則にもともと定められています。
日本目録規則 1987年版改訂第3版
2.7.3.7(内容に関する注記)
イ)その図書に書誌,年譜,年表および付録,解説等が含まれているときは注記する。
TRC MARCには、こんな形で入っています。
年譜:p113~115
日本史関連略年表:p140~141
「年譜」とか「日本史関連略年表」といったタイトル部分は、図書の表示にしたがって入力します。
それにしても、毎日、いろんな人の年表があります。
長谷川等伯年表:p169~171
西田幾多郎の略年譜:p168~171
若冲略年譜:p314~318
若泉敬略年譜:巻末p7~18
開高健略年譜・著作リスト:p222~226
茨木のり子略年譜:p92~94
清水次郎長関連年表:p229~234
坂本龍馬周辺の幕末ものも、いま続々と刊行されています。
坂本龍馬と幕末・長崎年表:巻頭
坂本龍馬33年の年表:p66~69
海舟・万次郎・龍馬の関係年表:p166~169
岩崎弥太郎年譜:p199~204
中岡慎太郎年譜:p299~302
こちらはずいぶんマニアックです。もちろん、きちんとした年表でした。
武蔵野線略年表:p172~175
以上、来週発行の「週刊新刊全点案内」掲載分からご紹介しました。
※年表だけのリストを作って、きちんと規則にしたがって入力されているか、記号が抜けていないかを毎日チェックします。年表だけ見ていても「こんな本が出たんだ」「最近こんな本が多い」…いろいろ感じます。