3月の木曜日の雑記は4回に渡り、子どもをもつデータ部メンバーが子どものお気に入りを紹介します。絵本やヤングノベルなど、やや個人的ではありますが、お楽しみいただければと思います。
第1回はAV(録音・映像資料)の山老から。
子どもは4歳と1歳半の男の子です。
「ラヴ・ユー・フォーエバー(01052904)」という絵本をご存知でしょうか?
これは長男の出産祝にもらった絵本なのですが、アメリカのベストセラーだそうです。箱入り、CD付き、という装丁から、当時私は「大人向け」と即判断。自分のための時間はない日々だったので、もらって久しく開きませんでした。ずいぶん経ったある日、そういえば…と軽い気持ちで開いてみると、なんとなんと。みるみる号泣です。
MARCの内容紹介はこうです。
「お母さんは子どもをだっこしながら歌います。〈アイ・ラブ・ユーどんなときも〉子どもが大きくなって、9さいになり、ティーンエイジャーになっても…。親子の愛情のきずなを静かに語る絵本。」(初版のMARC 97039228から)
無垢な赤ちゃんはすぐに大きくなり、散らかされ、反抗され、体もどんどん大きくなって抱っこしきれないほどに。それでも、いつまでも、かつて自分から生まれた小さな赤ちゃんだったことは変わらない…。
産んではみたものの思うようにならない子どもとの日々に疲れ果てていた私は、お腹にいた時の純粋にいとおしい気持ちに、首根っこをつかまれてぎゅーっと引き戻されるような気がしました。
さて、これを上の息子が読んでくれともってきました。3歳を過ぎた頃のことです。「絵本だけど子どもには面白いかな?」と思いつつ読むと、なんとこちらもぽろぽろ。私が驚いていると「ママ、おばあちゃんにならないでね」。どうやら絵本の子どもに自分を重ねて、母親が年老いることを悲しんだようです。ついこの間生まれたと思っていたのに、もうそんなことを考えるのかとしみじみ。しかしその後「おばさんにもならないでね。ずっと可愛くしてね。髪の毛はリボンでしばってね。シャツはピンクにしてね。ズボンもね。それから・・・」と続きました。全身ピンクは恥ずかしいのでイヤだけど、そう言うともっと泣くので大人しく了承し続けています。
毎回涙ぐむくせに、思い出したように何度もせがまれるのです。
しかし、大抵日常持ってくるのは「テレビマガジン」「めばえ」等の、子ども向け雑誌。
写真上部にある大きなものがなんだかお分かりになるでしょうか?
これは雑誌の付録についてきた「シンケンジャー」に登場する「サムライハオー」。
座った子どもと同じくらいで、付録と思えない大きさです。家族全員眠った深夜、3日掛かりで組み立てました。