~~MARCで探そうQ&A 第7回~~
MARCで探そうQ&A、第7回目の今回は、こんなご質問です。
Q:
最近、IFRSに関する本がないかと聞かれることがあります。最近のトピックのようなので、急いで概要がわかるような本がほしいのですが。
A:
この数年で、書店や新聞等でIFRS(国際財務報告基準)という言葉を目にする機会が増えました。IFRSに関する本は、バリバリの実務者向けや、難解そうなものも多いのですが、そんな中から情報が新しくて、概要がわかりやすく載っているものを探してみます。
「IFRS」で検索して、ヒットした一覧から「やさしい」「簡単」などキーワードの入ったものを探すのも手ですが、意外に有効なのが、そのトピックで出版されている新書がないか探してみることです。
新書に限定して図書を探すとき、図書館専用ポータルサイトTOOLi上では、刊行形態で「新書」を選択して検索します。
「早わかりIFRS 経営幹部必読!」(PHPビジネス新書)
グローバルタスクフォース
PHP研究所(2010.1)
上記の本がヒットしました。タイトルから入門者向きの図書のようですね。
新書の傾向として、新しいトピックがこの形態で出版されることが多いようです。感覚的には雑誌の特集記事に近いようなものもあります。また、1冊に入る情報量が少ない分、大きなテーマの手引き書のような形のものも、しばしば新書の形態で出版されます。新しいトピックを勉強するのにはちょうどいい形態といえるのではないでしょうか。更に同じトピックの図書を購入する場合、参考文献から主だった図書を知ることも可能です。
「別にコードなんて使わなくても、〇〇新書で検索すればヒットするんじゃない?」と思った方。鋭いです。が、シリーズのリニューアルも進む今日この頃、〇〇新書という名前ではないけれど、実質的には新書というもの(例:角川oneテーマ21、日経プレミアシリーズ)もあって、やはりコードで検索したほうが漏れなく探すことができます。前掲の「ビジュアルIFRS〈国際会計基準〉の基本」も日経文庫という、文庫という名前でも新書の形態で刊行されているシリーズですから、〇〇新書の検索ではヒットしないものです。
また、新書といえば、新書の同時代性を使って、直近に刊行された新書で新しいトピックスを見つけることもできます。