本日は「週刊新刊全点案内」1681号の発行日です。
掲載件数は1554件でした。
夏休みも終盤ですね。
かけこみで宿題を終わらせる、あるいは心残りのないように遊びまくる...。残りわずかとなった夏休みを子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか。はめをはずしすぎて救急外来を受診されたという子もいるのでは?
今回ご紹介するのはこちら。
「ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson」
エス・エム・エス(2010.8)
救命救急・夜間外来での医療手技をイラストで楽しく解説しています。
著者のねじ子さんは医師として病院に勤務しつつ、月刊誌やフリーペーパーにマンガとコラムの連載を続けていらっしゃる女医さんとのこと。看護師さん向けの専門誌の連載がもとになっているのですが、手技を行う側の視点から図解されているので、一般の読者としては自分が受ける治療がいったいどういうものなのかがよく分かります。
たとえば子どもがしょっちゅうかかる中耳炎。
耳鼻科を受診すると、先生が小さな漏斗のようなもので耳をのぞきますよね? あれを覗くといったい何が見えるのか。診断の際はどのへんにポイントをおくのか。
そういった患者の立場では分からないことがイラストで解説されているので楽しめます。
それにしても救命救急・夜間外来にはいろいろな患者さんがやってくるのですね。
道端で心肺停止といった命にかかわる事態から、あごがはずれた・何かに咬まれた・鼻血が止まらないなど身近に起こりうるケースまで盛りだくさんの内容です。
ぱらぱらめくっていると、見覚えのある手技が目に留まりました。
それは、鼻に何かを詰めた患者さんに対する手技。
私ではなく娘ですが、真夜中になぜか鼻にビーズを詰めてとれなくなってしまい、夜間外来へタクシーを飛ばして行ったことがあります。そうそう、こんなふうにしてとってもらったなぁと懐かしく思い出しました。
著者によると子どもは鼻にいろいろなものを詰めてやって来るとのこと。パチンコ玉、ピーナッツ、ビービー弾、どんぐり...。うちの子だけじゃなかったんだとホッとしました。
今回ご紹介した本は2巻目。1巻目はこちらです。
「ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson」
アンファミエ(2009.6)