月末にお届けしている「MARCや検索のはなし」。
今回は文庫書き下ろしについて紹介させていただきます。
ちなみに、文庫書き下ろしというのは、作家が書いた原稿が、単行本になることなく文庫として刊行された本のことです。こうした文庫本には既刊がありません。
90年代の中ごろから増え始めた印象のある文庫書き下ろし。
最近では書き下ろしだけの文庫レーベルや、文庫を中心に活躍する作家なども登場して、巷を賑わせているかと思います。
その一方、単行本から文庫化の流れも依然あるわけですから、どれが文庫書き下ろしで、どれが既刊が文庫化された本なのかは知りたい情報の一つなのではないでしょうか。
そこで、TRC MARCでは、文庫書き下ろしの本には「文庫オリジナル」という情報を付与しています。
週刊新刊全点案内の新継続の文庫のページでは右欄の新継続コードの下に、
週刊新刊全点案内の文庫のページでは●の行に表示してあります。
また、TooLiでは「文庫オリジナル」に絞った検索も可能です。「図書検索」画面の「刊行形態」のタブで「文庫オリジナル」をお選び下さい。
「文庫オリジナル」があれば、その文庫ではじめて刊行される本となりますので、単行本と文庫の重複回避などに、是非ご活用下さい。