本日は、毎週火曜日アップの「今週の1冊」の候補にあがりながら、
惜しくも紹介できなかった本をとりあげます。
今回のテーマは「他所のお仕事」。
最近目にとまった、お仕事の実務に近い本を中心にご紹介します。
「ガイアの夜明け」のように華やかじゃなくても良いのです。
他所の仕事はこんなところに力を入れている、
こんなところに注意を払っている、
というのを知るだけでもなんだか新鮮に感じるこのごろなので。
まずはこちら。
電車の運行を見張る司令室が何をしているか、や、
「大乱れ・中乱れ・小乱れ」(と分けてるんですね!)ごとに
対応を変えていることなどが載ってます。
私もよく運休・遅延に遭遇しますが、
年毎に対処が早く・分かりやすくなっているような気がしています。
沢山の蓄積をもとに、こんな分野も進歩しているのでしょうね。
不況で、中小の自動車部品会社などが、
医療機器業界への参入をねらっているのだそうです。
そのために気をつけなきゃいけないことをまとめた本です。
色々煩そうな業界ですが、是非成功していただきたい。
サブタイトルは「ケミカルハザード物質から身を守る」。
医薬品工場で抗がん剤など活性の高い薬を作る際に、
浮遊する物質で作業員が体を壊したり、
工場周辺の環境が汚染される可能性があるそうです。
それを封じ込めるための本。
新薬の裏には、こういう技術も必要なんですね。
日本の技術の話は我々を元気づけてくれますが、
地方の町おこしの話も、読んでいると力が入ります。
「関アジ」「関サバ」だけじゃない!
「一本立ち歯舞さんま」「銚子つりきんめ」など、
全国の漁協・自治体ががんばってる事例が詳しく分析してあります。
日本中に美味しい特産魚が生まれると良いですね。
そして、今回一番印象的だったのは、こちら。
「ガーデニング」とありますが、
図書館にたくさんあるお庭本とはスケールが違います!
手持ちの山(!)の下草を刈って遊歩道を開き、
野草や花の咲く木を植え(それも100~1000本単位!)、
さらにはキャンプ場やカフェ、天文台を作り、
「アジサイ祭り」を開いて地元に沢山のお客さんを呼び込む…
など、山の整備に力を注いだ方々の話が満載です。
どれだけの体力とお金とエネルギーが要るの…
と、クラクラしてしまいそうですが、
夢を実現した皆さんの嬉しそうな表情が印象的な本でした。
こんな人生もあるんだなぁ。
もう少しやわらかいお仕事本なら、こんな本もありました。
年収3000万は多い?少ない?