年があらたまって半月。
みなさま 初詣にはお出かけになりましたか?
今年の典拠のはなしは 神社・寺院にまつわるお話からスタートです。
初詣客が多いことで知られる神奈川県・川崎大師。
噂に違わず大変な人出です。
大混雑の中、やっといただいたお札。
ほっと一息ついて改めてお札を見ると、そこには「平間寺」の文字が。
あれ?ここは、川崎大師のはずでは…?
このお寺のホームページを見てみると
「名称:金剛山金乗院平間寺 通称:厄除弘法大師 または 川崎大師」
と紹介されています。
いろいろな呼び名があるようですね。
では このお寺の統一形、どうしたらよいでしょう。
TRCでは神社や寺院の統一形を決める拠り所として
「神社・寺院名よみかた辞典」(日外アソシエーツ)を使用しています。
さっそくひいてみると、見出し語は「平間寺(へいけんじ)」。
「川崎大師」は別称として掲載されていました。
…ということで TRCでは統一形を「平間寺」としています。
このように通称と本当の名称が異なる神社・寺院、意外と多いものです。
では ここで問題。次の神社・寺院の正式名称は何でしょう?
1.東寺(京都府)
2.山寺(山形県)
3.豊川稲荷(愛知県)
答えは
1.東寺(京都府)→ 教王護国寺
2.山寺(山形県)→ 立石寺
3.豊川稲荷(愛知県) → 妙厳寺
(正式名称は「神社・寺院名よみかた辞典」(日外アソシエーツ)による)
驚いたのは豊川稲荷。名称から、ずっと神社だと思いこんでいました。
今年も思いこみをもたず、きっちり調査し、正確な典拠をめざすように…
と神さま仏さまに言われている、ということでしょうか。