こんにちは。新刊目録・原田です。
MARC作成のための見本は、日本出版販売株式会社(日販)に手配していただいております。そのご縁で、2月10日木曜日に、日販王子流通センターを見学させていただきました。
王子流通センターは書籍の新刊、注文品を扱う日販では最大の物流センターとのこと。全国の書店からの注文に応え、24時間休みなく出荷を行っています。
書店からの注文はオンライン発注が基本。一部、電話やFAX、短冊での注文もありますが、それらもすべてデータ化しているそうです。
在庫は15万点、600万冊(ちなみにTRCの在庫は12万点180万冊)。出版社からの納品は朝6時30分から1日につきトラック300台くらい。広大な倉庫からピッキングされる本…。ここまでは、予想の範囲内。
しかし次に見た機械にはビックリ! 版元から届いた「注文品」の書籍を自動的に1920方面に仕分けることができるのです。
届いた書籍を次々とマシンに入れると、勝手に全国の各書店の箱に仕分けて入れていくのです。書籍のバーコード情報と書店からの注文データを瞬時にすりあわせているわけです。1920方面(1920書店と思ってよいでしょう)かける1日3回。1日で50万冊5760書店の注文を仕分けることができるのです。
奥の青い箱が高速仕分けマシン「マルチスーパー2」
近寄ってみると書店ごとに書籍がたくさん入っています
また書店は、日販に注文した書籍が「いま」どうなっているのか、どこを動いているのかをオンラインで確認できるそうです。バーコードを使った進行管理のおかげで、追跡調査や計画的な作業ができるのですね。
これだけのスピードアップと機械化を果たしながら、要所要所では人手が入り、書籍はキレイに丁寧に扱われています。
書籍は多品種少量生産という難しい商品です。王子流通センターを見学して、改めて書籍を全国各地の書店へ確実に届けるための工夫と努力を思いました。