« 1つの児童書に複数のMARC | メイン | きょうのデータ部☆(5/18) »

匠!

本日は「週刊新刊全点案内」1717号の発行日です。
掲載件数は1184件でした。


*こんな本がありました*

オンライン書店ビーケーワン:本づくりの匠たち
グラフィック社編集部

グラフィック社(2011.5)
発送可能時間

一口に「本づくり」といっても、執筆や編集からはじまって装丁など含む範囲は広いですが、この本はモノとしての本づくりのワザについての一冊です。

本づくりに関わる様々な印刷・加工の現場を、デザイナーの名久井直子さんが訪ねた『デザインのひきだし』の連載「本づくりの匠たち」をまとめたもの。
半分写真、半分文といった構成で、工場見学にいったような楽しさのある本です。

活字鋳造・活版印刷/インキ製造/製本/製函

といったあたりは本づくりの伝統的・基本的な技術です・・・が、実際の作業を見る機会は意外に少ないのでは。

小口印刷/薄紙印刷/天金加工

は「へえ、こうやっているんだ!」と、読んで初めて知りました。

ちなみに小口印刷は辞典の小口などに「A・B・C・・・」などと印刷してあるアレです。最近では小口に絵があったりすることもありますね。
薄紙印刷も辞典でおなじみです。
天金加工は天や小口を金色にする加工。豪華本に縁のない私は主に手帳でお目にかかります。

印刷の技術も
スクリーン印刷/バーコ印刷/フレキソ印刷/フロッキー加工
といったなんとなく聞き覚えがあるものから、「あー、見たことはある!でもそう呼ぶのは知りませんでした!」といった技術まで色々紹介されています。

また古書修復の会社なども掲載されています。
50年以上経った本を図書館蔵書からお預かりしたときに、触ったら崩れていきそうでこわかったことなどを思い出しました。

本の世界、実に様々な技術があって、多くの人に支えられているんですね。
奥付にある「印刷」や「製本」「製函」といった表記が前よりも気になってきました。

コメントを投稿

(投稿されたコメントは、TRCデータ部の営業時間内にアップいたします。投稿から掲載までお待ちいただく場合がありますがご了承ください。なお、メールアドレスはTRCデータ部から直接ご連絡する場合にのみ使用いたします。第三者への公開・提供はいたしません。)

2024年7月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク