本日は「週刊新刊全点案内」1717号の発行日です。
掲載件数は1184件でした。
*こんな本がありました*
一口に「本づくり」といっても、執筆や編集からはじまって装丁など含む範囲は広いですが、この本はモノとしての本づくりのワザについての一冊です。
本づくりに関わる様々な印刷・加工の現場を、デザイナーの名久井直子さんが訪ねた『デザインのひきだし』の連載「本づくりの匠たち」をまとめたもの。
半分写真、半分文といった構成で、工場見学にいったような楽しさのある本です。
活字鋳造・活版印刷/インキ製造/製本/製函
といったあたりは本づくりの伝統的・基本的な技術です・・・が、実際の作業を見る機会は意外に少ないのでは。
小口印刷/薄紙印刷/天金加工
は「へえ、こうやっているんだ!」と、読んで初めて知りました。
ちなみに小口印刷は辞典の小口などに「A・B・C・・・」などと印刷してあるアレです。最近では小口に絵があったりすることもありますね。
薄紙印刷も辞典でおなじみです。
天金加工は天や小口を金色にする加工。豪華本に縁のない私は主に手帳でお目にかかります。
印刷の技術も
スクリーン印刷/バーコ印刷/フレキソ印刷/フロッキー加工
といったなんとなく聞き覚えがあるものから、「あー、見たことはある!でもそう呼ぶのは知りませんでした!」といった技術まで色々紹介されています。
また古書修復の会社なども掲載されています。
50年以上経った本を図書館蔵書からお預かりしたときに、触ったら崩れていきそうでこわかったことなどを思い出しました。
本の世界、実に様々な技術があって、多くの人に支えられているんですね。
奥付にある「印刷」や「製本」「製函」といった表記が前よりも気になってきました。