本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、
NDLSHから採用したものも含まれています。
9月は9件の件名を新設しました。
その中に「バウムテスト」という件名があります。「?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
同じく新設した「描画テスト」の仲間といえるもので、心理学の検査で行われるものです。「バウム」はドイツ語で樹木のことで、検査を受ける人に樹木の絵を描いてもらい、描かれた絵とそれについて質問をすることから性格などを評価するというものです。
ドイツの心理学者コッホが創案したものだそうです。
「バウムテスト」そのものを扱った図書がある程度刊行されていることから新設することになりました。
子どものころ、心理学的な検査を受けたことがあり、その中に絵を描くというものもあったように思います。また、何人かの顔写真を見せられ、好き嫌いを選ぶというようなものもありました。
こうした検査について扱った図書を見ると、いろいろな理論のもと、心理について評価しているのだとわかりますが、子どものころは絵を描きながら、また写真を見ながら何のためにやっているのかよくわかっていなかったと思います。
学問としての心理学は門外漢のままですが、このような検査でどれくらい一人の人間の内面に迫れるものか興味深く感じています。