本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
10月は9件の件名を新設しました。
その中に「臨死体験」という件名があります。
「臨死体験」というと、コニー・ウィリスの「航路」という本を思い出します。
臨死体験を科学的に解明しようとした心理学者が、人工的に臨死体験をする実験に自ら参加したところ、トンネルの先に待っていたのは意外な場所だった…という小説。
SFではあるのですが、生と死についていろいろと考えさせられる本でした。
意外な場所というのがいったいどこなのか、ぜひ読んで確かめてみてください。
不思議なことに、臨死体験というのは、洋の東西を問わず誰でも同じようなパターンになるそうですね。
自分の体を空中から見ていたり、光に遭遇したり…。
そう考えると、「本当に死後の世界はあるんじゃないか」という気がしてきますが、果たして臨死と死はイコールと言えるのかどうか。
生ある人間にとっては永遠に未知の世界、それが「死」というものなのかもしれません。