年賀状の準備が気になり始める時期となりました。
そういえば、今年はうさぎ年だった…干支って、年末・年始を過ぎるとあまり気にしなくなってしまう気がします。
では、ゆく年によせて、私の思い出の本の中から、うさぎが登場するものを…。
初めて手にしたのは子どものときでした。
おさえた色調ながら、主人公のうさぎたちの表情が豊かで
(とくに、びっくりした顔!)
からだのふわふわした感じも伝わってきます。
文章も、とてもリズミカル。
くろいうさぎが悲しそうな顔でくり返し言う
「うん ぼく ちょっと かんがえてたんだ」は、
家族の中で はやり言葉になりました。
子どもに聞かれたことに即答できないときの母も、
言いつけられたことをすぐ出来ないときの私も、
この言葉を使ったものです。
この本のおしまいには、二匹の幸せな結婚の様子が描かれています。
友達の結婚祝いにこの本を買い求めたとき、
書店員さん 「この本、よく売れるんですよ」
私 「私が子どものころからありますよ。ロングセラーなんですね」
書店員さん 「(にっこりして)そんなに昔からあるんですね」
あとから 「…ん?」と思った私…。
子どもの頃にも 大人になってからも 思い出のある1冊です。
ではもう一冊、季節にちなんだうさぎの本を。
おはなしも絵も大好きで、とくに絵は、トレーシングペーパーをのせて
なぞり描きをするほど好きでした。
クリスマスが近づいてくると読み返したくなる1冊です。
幼いころ、
家族でのクリスマス会が(信仰とは関係なく)年中行事になっており、
子どもは何か出し物をしなくてはならない決まりになっていました。
そのときにこの本が大活躍。
ある年はこのおはなしを朗読、つぎの年は戯曲にして上演(!)。
当日まで、妹と喧嘩しつつ練習したことが思い出されます。
普段は怖くて直接口をきけなかった父が、
クリスマス会では にこにこしながら拍手してくれたことも
懐かしい思い出です。