今日は2011年度最後の平日。新年度に向けて、様々な変更作業に追われている方も多いかと思います。
幼稚園、小学校など学校の進級に際しては、たくさんの名前書きが必要ですし(私です。終わりません(涙)。)
部署の異動、部署名の変更等、今日を一言で表すなら「変」となるのではないでしょうか。
そこで月末企画「MARCや検索のはなし」
「あれ、この本どこかで読んだような。。。」と思うことはありませんか?
デジャヴュ? 雑誌や新聞の連載…そんな時図書の片隅やまえがき、あとがきにこんな一文が
「この本は「○○○○○」という本の内容を一部修正したものです」
そう、かつて出版されていた本の改題だったのです。
たとえば1760号をTooliで検索
検索項目に「改題」と入れてみると、32件の結果が出ました。
1760号は1608件ですから、2%くらいが改題されて出版されているんですね。
結果の詳細を何件か見てみると
「たのしみを財産に変える生活 」
には
注記 「たのしみを創る生活」(高風館 1951年刊)の改題
注記ヨミ タノシミ/オ/ツクル/セイカツ
と入っています。
著者にとって「たのしみ」とは「財産」であるということでしょうか。紹介文を読むと、もっと深い内容であることがわかります。
「「最強の男」になる心理術 」
には
注記 「なぜ、人は「体育会系」に弱いのか?」(2007年刊)の改題
注記ヨミ ナゼ/ヒト/ワ/タイイクカイケイ/ニ/ヨワイ/ノカ
確かに最近あまり「体育会系」を聞かなくなった気がします。
(年齢が上がって学生さんと接する機会が減っただけかもしれませんが)
世相を反映したり、流行語を取り入れたり、タイトルの変遷は時代の変遷も感じられ興味深いです。
ちなみに『週刊新刊全点案内』本文にも、紹介文の文末に改題の注記を表示していますし、
改題前の本にも、タイトルが変わって出版されている旨の情報を追加入力しています。
どうぞご利用ください。