えいやっと~新設件名のお知らせ2012年4月分~
『週刊新刊全点案内』は毎月最初の号の巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
4月は3件の件名を新設しました。出版点数のわりにちょっと少なめでしょうか。
そのひとつに「時代考証」があります。
辞書類には"テレビドラマや映画で、衣装や道具などが題材となった時代に合ったものかを調べること"とあります。
そういえば、最近読んだ本に「この時代にはなかったことばをあえて使っている」といった但し書きがありました。
つくりものだからこそ、自由な世界観で話をくりひろげるのか、逆にリアルな(と思える)ものを見せるのか。受け止める側にそれを納得させ、楽しませることができるか、が作り手の力量の見せ所でしょうが...。
時代考証がなされているかどうかの判断には、受け手にも同じだけのものが問われるわけです。ま、その境界線が人それぞれだからこそいろいろとあるわけですが、それはそれ、これはこれ、で楽しみたいものです。