こんにちは。データ部 新刊目録 古参の女性社員・大谷です。
きょうは、図書館にまつわるちょっとした思い出話です。
私が小学生だった頃の学校図書館は「並んでいるのは古くて茶色くなった本ばかり、開館時間も限られていて子どもが気軽に立ち寄れない」場所でした。
雨の日の体育の時間や、何かの都合のあき時間が「図書室の時間」になっていました。
クラスメイトたちは思い思いの本を選び、席に座って読み始めます。
私は、並んでいる本を眺めることにいつまでも熱中。
「はやく読む本を決めなさい」と先生に注意されます。
(先生は日ごろの私の優柔不断なのを知っていますから無理もありません)
行動範囲の限られている小さな町の小さな小学生にとって、とにかくいろんな本が並んでいて手に取り放題な場所というのはほかにありません。
読みたい本は最後に借りて家で読めばいいのですから、図書室のこの貴重な時間はとにかく棚の端からはじまで、どんな本があるのか、とにかく見たいんです。(これはクセかもしれません 何のお店に行っても「店の中を一周してから決めたい」タイプです)
ついでに「何かおもしろい本なーい?」と寄ってきたクラスメイトにはテキトーに「おすすめ」もしていました(苦笑です)。覚えているのは、まどみちおさんの「てんぷらぴりぴり」。ポップなタイトルも装丁も目をひきました。
なお現在は、図書担当の先生やPTAの方々が整備をして、明るく楽しい図書室になっていると聞いております。
それから、「古くて茶色くなった本」の魅力も、もう少しオトナになってからわかって来ました。