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「ヘ」と「へ」の話

こんにちは。
AV(録音・映像資料)の岩瀬です。
暑い日が続いていますね。みなさま、お元気でしょうか。
節電と熱中症対策のはざまで揺れながら、オフィス内のエアコンの設定温度は少し高めに、扇風機やサーキュレーターの助けも借りて、私たちデータ部員は日々、MARC作成に勤しんでおります。
その作業内容のほとんどは、校正。
文字の入力ミスがないか、あるときは拡大鏡まで動員して、ひたすらチェック、チェック、チェック。普段はあまり気にしないのですが、校正の目で見ると、この世には紛らわしい文字がゴマンとあって...。

なかでも、AVメンバーを悩ませるのは、○長調、○短調といった調号。
クラシック・アルバムの収録曲名には必ずといっていいほど、これが含まれます。
○の中に入るのは、イロハニホヘトの7つのカタカナのいずれか。これがクセモノ。
というのも、ロと口、ハと八、ニと二、トと卜、のように、それぞれ大変よく似た漢字があるのです。でも、これらは目で見ただけでも何となく違いが分かりますし、そもそも変換ミスはほとんどありません。
なんといっても問題なのは...


「ヘ」

気が抜けそうですが、いちばん厄介なのがこの、「ヘ」なのです。
「ヘ」と「へ」。どっちがカタカナで、どっちがひらがなか、みなさん、すぐに分かりますか?
二つ並べてみれば分かる人も多いかもしれませんが、

「ヘ長調」←こっちがカタカナ
「へ短調」←こっちがひらがな です。

しかし、これはどうでしょう?
「交響曲第8番へ長調作品93」

これは、ひらがな。こうなっていたら、カタカナに直さなければいけません。
自分の目だけでは不安なので、敢えてひらがなでもタイトル検索し、間違って入力していないか、念入りに確認します。これで引っかかってきたら、すかさず修正。めんどくさいけど、正確なMARC、内容細目ファイル作成のためには、欠かせない作業のひとつです。

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