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ポップアップは3D絵本

本日は「週刊新刊全点案内」1782号の発行日です。
掲載件数は1250件でした。

*こんな本がありました*

雪の結晶 とびだすポップアップ絵本

ジェニファー・プレストン・シュシュコフ(文),エフゲニア・イエリヤツカヤ(絵&しかけ),柴田里芽(訳)
グラフィック社(2012.9)

出版業界は常に季節を先取り。
編物の本やクリスマス絵本などは、まさに今の時期が旬です。
そんな中でもひときわ目を引いたのが、このポップアップ絵本。
非常に凝ったつくりで、雪の結晶のポップアップがなんとも言えず美しいのです。

この仕事を始めてから知ったのですが、ポップアップ絵本は思ったよりも対象年齢が高めです。
0~2歳児向けのポップアップ絵本はほとんどありません。
たいていは3歳児以上が対象です。
理由はいろいろあると思うのですが、やっぱり一番大きいのは「ケガをしやすい」ということでしょうか。
紙で手を切ったり、飛び出ている部分が目に刺さったり、という事故を想定して、ある程度そういった状況を回避できる年齢から、ということにしているのだと思います。

しかしこの「雪の結晶」は、そういうネガティブな理由ではなく、「美しいものを愛でる」という意味で、もっと高い年齢層に読んでほしい一冊です。
あんまり小さな子に持たせて、しかけを「ぐしゃっ」とやられると相当ショックですしね...。
ポップアップだけでなく、雪の写真家、ベントレーの物語も楽しめます。

それにしても、最近のポップアップの完成度の高さはちょっとビックリです。
映画では3Dが当たり前になりつつありますが、ポップアップはまさに絵本の3D。
こういうポップアップのしくみを考える人の頭の中はどうなっているのやら...。

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