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年は取らせていただくもの。

お正月休み、みなさまどのように過ごされましたか?
  
「お正月の意味や年神様について考えています」という知人からのメールで、
それについては、この本に載っていたなー、と久しぶりに取り出したのがこちら。

しばわんこの和のこころ

川浦/良枝(絵と文)
白泉社
(2002.1)
 

しばわんこが、日本の年中行事、和の暮らし方を教えてくれる絵本。
まず最初がお正月の場面でした。

それによると、年神様はご先祖様であるらしい。
年に一度、お正月にやってきて、みんなに年を取らせ、
新しい生命力を与えてくれるそうです。

年齢は、自分で取っていくものではなく、神様が取らせてくれるものなのですね。
すごく新鮮な考え方に思えます。

...が、そういえば、祖母がよく言っていた
「数えで○歳」ってここから来ていたんだな、と思い当たりました。

お正月にみんな一斉に年を取る、数え年という考え方。
お正月に年神様から、年齢とともに、新しい生命力、パワーがプレゼントされるのですね。

そう考えれば、何かと新品にしてお正月を迎えるという感覚、
去年のことは水に流して、今日からは新たな気持ちで...という考え方は、日本人の根っこにあるものに思えます。
  
あまりにもキレイサッパリ忘れるのもどうかと思いますが、
お正月になると自動的に「今年こそ!」というスイッチが入る前向きさは、年神様あればこその日本人の良いところなのかもしれません。


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