こんにちは、データぶー子です。
今回はみなさんにもおなじみ、「内容紹介」についてです。
内容紹介班は分類/件名部署に属していますが、作業上はほぼ独立。
データ部に実際に見学にこられるお客様に、非常に強い興味をもっていただいているグループです。
内容紹介班は文字通り、内容紹介文を専門に作成しているところ。
105字以内で本の要約、あらすじや特徴等を紹介した、「内容紹介」項目は、TRC MARCの目録情報の一部として提供されています。
理工系の技術書、医学書、美術書...それはそれはひとすじなわではいかない、いろんな分野の本があります。
でも、300冊近くの本が毎日やってくるため、1冊1冊熟読している時間はありません。
効率よく要点をさがしだすために、本を手にとったら、帯やカヴァーそで、表紙、目次、序文、あとがき、広告などを重点的に目を通していき、テーマを表している文章を拾い出して、105字以内にまとめていきます。
一冊にかけられる時間が限られている中で、手際よく紹介文を作成することはなかなか大変。熟練の技あってこそ、なのです。
一方、児童用内容紹介とは、従来の内容紹介とは別に、児童(小学生・中学生)が読むことを想定して、わかりやすくした内容紹介のことです。絵本を含む児童書を対象に入力しています。
紹介文中の漢字はなるべくその図書の対象年齢にあわせた漢字にし、対象よりも難しい漢字を使用している場合は、ルビをふったり、ひらがなにしたり、読みやすくなるように工夫しています。
例えば、「ジュン先生がやってきた!」という児童書の場合、従来の内容紹介ですと、
「元気もりもり、楽しいこともりもり、やる気もりもりの3年1組! ぶつかりあいながら育つ子どもたちを、パワー全開のジュン先生の活躍とともに描く。」
こんな感じ。それが児童用内容紹介では、
「3年生になったぼくは、いたずらやけんかばかりしているハヤトとまたおんなじ組になって、ちょっとガックリ。だけど、桜(さくら)ふぶきとともにやってきた、新しい担任(たんにん)の風森(かざもり)ジュン先生はカッコイー!ハヤトがいじけているのが心配だけど...。」
どうでしょう? 児童用内容紹介の方が親しみやすく、わかりやすい文章になっていませんか?
通常の内容紹介は選書のための情報として、児童用内容紹介は子どもたち自身が本を選ぶための手がかりとして、お役に立つことと思います。
次回は、学習件名についてご紹介します。