先日ワタクシやってしまいました。
書店で新書を買ったのですが、数行読んだところで「あれ、この文章、すごく見覚えがある...(嫌な予感)」となりまして、パラパラとページを繰って探しましたら案の定「××年に○○○として刊行された」云々の文を発見。「○○○」...我が家の本棚にありますよ。
文庫ではなく新書だったので油断してしまいました。
さて、このような再刊時などにタイトルが「A」→「B」に変わったと確認できるもの、MARCには注記が入り、すぐに分かるようになっております。
改題して刊行された「B」には、「A」(出版者名 出版年刊)の改題
改題元の「A」には、「B」(出版者名 出版年刊)に改題
と注記されます。
例えば、
(B)「中世ヨーロッパの家族」の注記には"「中世の家族」(朝日新聞社 2001年刊)の改題"
(A)「中世の家族」の注記には"「中世ヨーロッパの家族」(講談社学術文庫 2013年刊)に改題"
と入っています。
また、版表示がある場合には
「B」には、初版のタイトル等:A(出版者名 出版年刊)
「A」には、Bの版表示のタイトル等:B(出版者名 出版年刊)
のように注記されます。
例えば、
(B)「透析ナースのための透析機器トラブルバスター」第2版には"初版のタイトル:透析機器のエラー&トラブル解決ブック"
(A)初版の「透析機器のエラー&トラブル解決ブック」には"第2版のタイトル:透析ナースのための透析機器トラブルバスター"
と注記されています。(出版者は変わっていないので、出版者以下は注記から省略されています。)
ちなみに、再刊・文庫化・改訂等に伴っての改題とは少し違いますが、全集刊行の途中でタイトルが「A」→「B」に変更になった場合には、
「B」というタイトルに変更になった最初の巻に、「A」の改題,巻次を継承という注記を入れています。
7月刊行の『週刊新刊全点案内』1822~1826号掲載分で、改題に関わる注記を入れたものは158件ありました。結構ありますね!