こんにちは。新刊目録の大谷です。
今月木曜日のテーマは「本の贈り物」。
私が父に求められてプレゼントした本についてです。
プレゼントというにはちょっと語弊があるかもしれません。
数年前のある日、実家の父から電話があり「このあいだNHKの戦争ドキュメンタリーを見ていたのだが、そこに出てきた人の書いた本が読んでみたい」。
父は読書が趣味というタイプではないので、これはたいへん珍しいことです。こんど実家に行くときまでに探して、お土産に持っていくことにしました(ちょっとハリキリ)。まず、なんとか電話口で作家のフルネームを聞き出すことに成功。「ふるやま、こまお、だったか?えーっと...川越線の駅の...」...古山高麗雄氏でした。
古山氏、戦争文学で知られているようですが、読んだことはありません。とりあえず近所の書店で見つけて「フーコン戦記」を購入。どんな小説なのかなとちょっとのぞいてみたところ...むむむ、これは、自分的に大ヒットの予感...ぜひ、手元に置いてじっくり読んでみたい。父に渡すための本は改めて買い直し。その後、父と本の話で盛り上がったのも十年に一度くらいのことでしょうか。
大切な本との出逢い。お父さんありがとう。