明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
11月は7件の件名を新設しました。
その中に「世界農業遺産」という件名があります。
最近はさまざまな世界遺産が話題になりますが、この「世界農業遺産」はあまり知名度は高くないのではないかと思います。
斯く言う私もこの件名を新設するまで全く聞いたことがありませんでした。
概念としては「国際連合食糧農業機関によって認定される地域」で「伝統的な農業と、それによって育まれ、維持されてきた土地利用、技術、文化風習、風景、生物多様性の保全を目的とする」というものらしいです。
日本では「能登の里山里海」「トキと共生する佐渡の里山」「阿蘇草原の持続的農業」「静岡の伝統的な茶草場農法」「国東半島・宇佐の農林水産循環システム」の5件が登録されています。
世界でも25件しか登録されていない(Wikipedia2013.12.2現在)中で5件というのすごい数字だと感心してしまいました。
昨今は日本の農業について色々と議論を耳にすることが多いですが、日本の農業は誇っていいものなのだな、と嬉しくなりました。