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短いもの ~今年こそ読んでみたい本~

一年の計は元旦にあり。

数週間前、誓ったあれやこれや、
すでに日常の雑事に紛れてしまいつつあります。
明日は旧正月ですし、
ここでもういちど気持ちも新たに...。
今月木曜のテーマは「今年こそ読みたい本」です。


ここで「一年の計」を宣言するからには
今年こそ超大作を読んでみよう!


「三国志」「失われた時を求めて」「大菩薩峠」「カラマーゾフの兄弟」

...挙げてみて思いました。無理です。

このところの自分の読んだものを思い出すに、エッセイばかり。
小説を読めない理由、それは、
(認めたくありませんが)記憶力の著しい低下のせいです。


通勤電車の中で読むことが多いので、
1冊を何回にも分けて読み進めるわけですが、
次に本を開いたときに前に読んだはずのあらすじや登場人物の名前をすんなり思い出せないのです。
一度ページを遡って、そうそうそうだった、と確認してから、また読みだす、の繰り返し。
三歩進んで二歩下がる。遅々として進まず...。


ということで、
超大作の小説は記憶力を鍛えてから取り組むことにして(いつになるやら)
今年は「短いもの=少ない言葉で完結している作品」を読んでみたいと思います。


「短いもの」の代表といえば、和歌・俳句などでしょうか。
ふと浮かんだのは「万葉集」。
全20巻、約4500首の超大作ではありますが、1首は三十一文字、記憶力もなんとかなりそうです。
中には三十一文字以上の長歌もありますが、電車の中で読み切れない長さではありません。


国語辞典も一つのことがらを簡潔に説明しているというところが
「少ない言葉で完結している作品」と言えなくもないでしょうか。
毎日会社に来る本のなかには、国語辞典もあるのですが、意外に個性的なのです。

同じ語でも辞典によって説明の仕方が違ったり、
収録語の絞り方が面白かったり。
辞典は引くものであって読むものではないかもしれませんが、
未知の言葉との遭遇を楽しんでみるのもよさそうです。
通勤電車では重量が問題になりそうではありますが...。


少ない言葉で伝え、相手の心もつかむ。
短いものにたくさん接することによって
言葉の磨き方を学ぶ一年にしたいと思います。

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