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子育てという逆境


本日は「週刊新刊全点案内」1878号の発行日です。
掲載件数は1462件でした。


*こんな本がありました*

夏季休業明け、あふれるほどの新刊書の中で、思わず手が止まった本がこちら。


「子育て支援ガイドブック」

橋本和明 編
金剛出版(2014.8)


この本はいわゆる一般的な子育て本ではなく、子育てをしている人をどのように支援していくかという支援者のためのガイドブックです。

帯にある「愛と技術を両立させる」「愛はすべてではない」というコピーに、ひとりの親としてハッとしました。そう、愛さえあれば子どもはすくすく育つなんて、そんな簡単でもないんですよね...。サブタイトルには「逆境を乗り越える子育て技術」とあります。


「子育てに逆境があるの?」と首をかしげる人もいるかもしれませんが、子育て環境が厳しい現代の日本社会では、育児を「逆境」と捉える親はけっして少なくないように思います。
私自身も、子どもが小学校に上がるくらいまで、まったく自分の思い通りにいかず、息抜きする間もない育児を「キツい」「つらい」と感じることが多々ありました。


この本では、「子どもとの情が通じにくい」「子どもに愛情を感じない」という逆境に苦しむ親にフォーカスし、「逆境に立たされた子育てにおいて重視されるべきものは技術」という立場から具体的な子育て支援について紹介しています。
特に、発達障害、児童虐待、非行、いじめなどによって停滞した「むずかしい子育て」を支援する人に求められる条件と資質に言及しています。


こんな本もあります。

「育てることの困難」

高石恭子 編
人文書院(2007.2)

「育てること」を、子どもが巣立つまでの親と子の営み、ないし世代の引き継ぎという意味で広く捉え、日本で生じている今日的な困難を学際的に分析した本です。


TRC MARCでは、子育て支援に関する本には、件名「子育て支援」を付与していますので、こちらの件名を使って関連図書を検索することができます。子育て支援に関心のある方はぜひ検索してみてください。

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