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10軒に1軒が空き家の時代~新設件名のお知らせ2014年9月分~

本日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。


9月は2件の件名を新設しました。そのうちのひとつが「空き家」です。


今年7月、総務省が「平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)」の結果を公表しました。それによると、2013年10月現在、日本全国の空き家数は820万戸と、5年前に比べて63万戸(8.3%)も増加 しているそうです。
総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は13.5%で、空き家の総数も空き家率も過去最高。つまり、10軒のうち1軒以上が空き家というわけですから驚きです。


さらに、この調査結果を受けて野村総研が発表したシナリオによると、このまま住宅の除却・減築が進まない場合、2023年の空き家率は21.0%にまで増加するとのこと。つまり5軒に1軒が空き家...。


人の住まない家というのは、どんなに立派な家でもどこか寒々しい雰囲気が漂っていますよね。実は、我が家の向かいの家と裏の家も数年前から空き家です。その2軒から物音がするたびにビクッとしますが、たいていはノラ猫一家が軒下を出入りしている音。猫ならかわいくていいのですが、もし不審者だったら...と考えるとやはり怖いです。


空き家率が増加すると、さまざまな犯罪の発生要因になるなどの理由から、住宅地の荒廃につながるそうです。すでに国や県もさまざまな対策を打ち出しているようですが、不要な空き家を除却するだけでなく、今ある空き家を有効利用するための良いアイディアが生まれればいいなと思います。

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