データぶー子がお届けするデータ部ログダイジェスト、AV MARC編。
今回は見本のお話です。
新刊図書とは違う流れになっているの。
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図書の新刊目録の部署では発売日前に取次に納められる見本を使ってMARCを作ります。書店にも並ぶ前、一般の人の目にはまだ触れていない段階の見本です。
AVでは違います。さらに録音資料と映像資料で違います。
まず、録音資料からご説明するとしましょう。
録音資料(主にCDです)のMARCは受注生産です。図書では、売れる売れないは関係ありません。せっかくMARCを作ってもその図書の買い手がなかった、ということも(哀しいけど)有り得なくはないのです。
録音資料は、どこかの図書館に「この商品を買います」と言われて初めてMARC作成の対象になります。注文を受けるとTRCは商品を集めます。その商品を使ってMARCを作成しているのです。
映像資料(主にDVDです)はまた違います。映像資料を図書館に置く際のポイントは著作権。映像資料は商品によって利用できる範囲が違うのです。貸し出ししてよいか、上映会をしてよいか、一件一件メーカーに確認しなくてはなりません。この確認が済んだ商品のみ、メーカーから見本をもらい、それを使ってMARC作成をしているのです。
どうです? 図書とAV、見本の流れがずいぶん違うでしょう。
★ぶー子からひとこと
なるほど、録音資料のMARCは受注分を作成、映像資料はメーカーから著作権許諾を受けたものだけを作成しているのね。
AV MARC概論はあと5回、12月の月曜日と金曜日にお送りしま~す。