毎月月末にお届けしている「MARCや検索のはなし」。今回は受賞情報についてです。
先日、第152回の芥川賞・直木賞が発表されましたね。
発表直後に書店にコーナーができ、テレビでも大きくとりあげられ...と、やはり数ある文学賞のなかでもこの2賞は特別だなぁと感じます。
「あの賞をとった話題作が読みたい!」というご要望も多いことから、TRCMARCでは文学賞等の受賞情報を入力して検索できるようにしています。
たとえば小野正嗣さんの「九年前の祈り」には
391A 芥川賞
391D 152(2014下半期)
という情報を入れています。
この受賞情報、芥川賞・直木賞のような超メジャーな賞以外にもいろいろ入力しています。
たとえば最近受賞が発表された賞ですと「高見順賞」「大藪春彦賞」「俳人協会賞」「現代短歌新人賞」など。
また新しい賞も次々に創設されていて、この1年間に第1回の受賞作が発表された賞としては「城山三郎賞」「新潮ミステリー大賞」「佐藤佐太郎短歌賞」「料理レシピ本大賞in Japan」などがありました。
データ部ではこうした受賞情報を、新聞記事などから日々収集してMARCに入れています。
情報を集めていると関連するニュースも気になるもので。
いま個人的に注目している新しい賞が「日本翻訳大賞」です。
「もっと翻訳者に光があたるように」と翻訳家の西崎憲さんが発起して設立されたもので、選考委員は西崎さんのほか、金原瑞人さん、岸本佐知子さん、柴田元幸さん、松永美穂さんという豪華な顔ぶれ!出版社や各種団体が主催する賞が多いなか、クラウドファンディングで運営資金を集めた点も注目です。現在、公式サイトに推薦作品が掲載されていますが、読書ゴコロをくすぐる作品がいろいろと...
第1回の大賞決定は2015年4月の予定とのこと。どんな作品が選ばれるんでしょうか?もちろん発表されたらMARCに情報を追加します。
受賞情報はTOOLiで検索できるほか、前月の主な受賞情報の一覧を『新刊週刊全点案内』の第3週目の巻末記事と、TOOLiのお知らせページに載せていますので、ぜひご利用ください!